09世界に一つだけの黄身返し卵

卵百珍の黄身返し卵は、京都女子大学の八田一教授が再現に成功したもので、今回の無精卵と身近な道具を使った方法も、八田先生が考案されました。先生によると、賞味期限が来て卵黄膜強度が弱くなった卵を使い、回転も前後を交互にすると卵黄膜が破れやすいそうです。一度たりとも同じ模様にならないところが、面白い魅力でもある黄身返し卵です。
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材料
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卵 1個 準備するもの ・ストッキング1本
・ワイヤータイまたは輪ゴム
・ラップ
・懐中電灯または携帯電話のライト -
コツ・ポイント
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今回は卵白がくっきり残るよう、濃厚卵白が多い新鮮な卵を使いました。高速回転時に卵から「ピチャッ」という音が聞こえたら反転した合図!ゆでる時は、殻にヒビが入らないように、そっとゆでましょう。
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作り方
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- ストッキングを半分に切り、真ん中あたりを結ぶ
- 卵をラップで包む(ヒビ卵は使わないこと!)
- 卵を縦にしてストッキングの結び目まで入れ、ストッキングの中で動かないように、反対側をワイヤータイなどで止める
- 暗い所で卵に光を当て、状態を観察しておく(この段階では、卵全体が明るく見え、黄身が動いていることを確認できる状態)
- ストッキングの両端を持ち、ぐるぐる回転させて、ねじれをつくる
- 両手を広げて一気に引っ張り、ぶんぶんゴマのように高速回転させる
- 6を5回ほど繰り返したら、暗いところで卵に光を当て、状態を確認する。卵全体が暗くなっていたらOK
- 水を張った鍋に卵を入れ、火にかけてから2分たったら、沸騰するまで箸で転がしながらゆでる
- 沸騰したら弱火にして、10分間ゆでる
- 火を止めて卵を取り出し、約5分間氷水で冷やす
- 殻をむいて完成!
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翻訳テキスト
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- 地たまごの 新しきを 針にて頭(かしら)の方へ すこしばかり穴をあけ
- 扨能(さてよく)糠味噌へ 三日ほど漬おきて
- 取いだしよく水にて洗ひ
- 煎貫(にぬき)にすれば 中の黄味が 外へなり 白味が 中へ入る 是を黄味返しといふ